第一話 神田リュウジ対デュラハンナイツ

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 俺の所属している坂東高校剣道部の道場は、体育館の南側にある。バレーボールのコート一つぶんより少し大きいくらいの小さな道場だ。  登録しただけでさっぱり顔を見せない部員たちと、掛け持ちの柔道部に首っ丈でまったく指導しに来ない顧問によって構成された、半ば見捨てられた部活。  もちろんながら大会にも出られない。俺が個人戦に出場してもいいのだが、それはしない。俺がここで、たった一人で練習をしているのには違う理由があるからだ。  大会に出て、インターハイで優勝する以上の。  妖怪、魔物、天使、悪魔……時に神々にさえ立ち向かう力が必要だからだ。
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