ONE

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「りーつー!!」 この馬鹿たれは… 人の疲労も知らないで…っ 「―――…煩い。」 「……は、はぁい…」 やっと静かになったソウは、机の上に置いてあった僕の読みかけの本を手にした。 「葎、読んでいい?」 「ダメ。読むなら………こっち。」 渡したのは、子供でも読めるような短めの短編集 見た目で判断するわけじゃないけど、ソウみたいなタイプはこんな本から読み始めた方が読書が好きになれると思う。 「………ありがと」 何故か感動したような、生暖かい視線を感じながら野菜炒めくらいなら作ってやってもいいかな…って思ってた。 僕、甘いのかな…? .
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