ONE

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夏休みの半ば ジー ジー 鳴り響く蝉の声 僕の頭、暑さでおかしくなったのかな…? 「お前、12月24日に死ぬぞ」 そう言い放ったのは、突然現れた灰色の物体。 灰色の大きな羽 中性的で綺麗な顔つき 大きな瞳は、怪しい光を放っていて… ――ゾクッ… 鳥肌がたった。 「――…は?」 口から出たのは、何とも間抜けな声。 慌てて続ける 「ふ、不法侵入で警察呼ぶぞ!!」 「慌てんな。オレは人間界の法じゃ裁けない。……まあ、天界の法なら話は別だけど…」 て、天界…? 人間界…? 「………鳴海 葎(ナルミリツ)。オレはお前の死を見守りにきた。」 死を 見守る…? 「どういうこと…」 「………詳しいことは、追い追いな。オレの名前は、ソウ。よろしく、葎。」 「………ッ…」 よ、よろしくしたくない…。 「……葎?」 「とりあえず…寝かせて…」 ―――パタリ ベッドにダイブした。 .
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