ONE

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夏休みなのに、この仕事量は何…? 「葎ーっなんか食べたい!」 「………。」 天使…的なもののくせに、腹なんて減るのか…? 「……食べたりはできるんだよ、オレ等でも。そのかわり、食べなくても腹は減らないし栄養失調とかにもならない。」 じゃあ、 「なんで食べるんだよ?」 便利な身体…。 「………淋しいじゃんか。この世界…人間界には食べ物があるのに、食べられるのに、経験しないなんて」 「………あっそ。」 変なやつ… ◇◇◇◇◇ こいつが現れてから、僕の夏休みは家事に追われるようになった。 小さい頃に事故で両親を亡くした僕は、ひとり暮らしをしていて 必然的に生活能力のないソウの我が儘をきくことになるのも僕で。 夜型となっていた生活リズムも、すっかりいつも通りに。 ………ああ、疲れた。 .
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