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足跡ひとつない美しさ
歩けば残されぬ泥水しか
音飲み込み白く塗りたくる
空に知られぬ雪が降る
振り返ればそこに聳える黄金期 触れることのできぬ象牙の塔
記念日の記念碑 神々しい地球上
皆の前見守られ 今も風に散るところ
聳える黄金期 触れることのできぬ象牙の塔
記念日の記念碑 神々しいシルエットの影
線路無くした今日が瞑想
恋わずらい 動悸 息切れ眩暈
でも快楽が恋愛に潜在
火傷しないほどの温度の蝋燭
アメとムチ 陰と陽
変態の法則
雷打たれたかのような刺激
静かな仕種が心臓一撃
窓の外ばかり気づけば見てる
同じシーンばかり夢に出る
同じ星 同じ時に生きる奇跡
宇宙を止める口づけの使命
だが恋の病は不治ではなく
情熱の泉もカラカラに渇く
脱水症状 紙やすり砂漠
擦り切れた心が蜃気楼を探す
飲めば飲むほど喉は渇く
思い出のオアシスは海水の麻薬
オルゴールが回転を止めるまで 夕陽が家路を染めるまで
最後の薪が燃えるまで
いくら何飲んでももう酔えぬまで
鮮やかな色のすべてが褪せる
シャッターボタン震えて押せぬ
掴んだ手のひらをすり抜けていく
砂時計の山頂はまた揺れている
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