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「うんうん」
「…ミンソニ先輩?」
「っわぁ!?」
「どうしたんですか?さっきから一人で頷いて…」
「え…?ううん、なんでもないよ」
見られてた…
しばらく沈黙が続く。
そういえば、ギュヨンと二人きりになった事がない。
(必ずしもソウクが一緒だったしな…)
何か話題ないかな、と考えていたところでギュヨンが口を開く。
「あの…先輩ってす、好きな人とかいるんですか?」
恥ずかしがりながら問い掛けてくるギュヨン。
(本当、可愛いなぁ…)
「いや、今のところはいないよ?…え、もしかしてギュヨン好きな人でもいるの!?」
下を向きながら小さく頷く。
もぅ…耳真っ赤だし!可愛い!
「誰々!?どんな人なの?私の知ってる人?」
「あ…いつも優しくて」
「うん」
「いつも笑顔で」
「うん」
ギュヨンはぽつり、ぽつりとその好きな人の話をしていく。
それに一つ一つに頷いていくミンソニ。
「…年上で」
「うん」
「でも、どこか可愛いくて」
「うん」
「私の話を一つ一つちゃんと聞いてくれて」
「うん」
「カボチャが好きで」
「?うん」
あれ?
「いつもお弁当の中に入ってて」
「う、うん」
「それでピンクが大好きで」
ま、まさか…
「……ギュ」
「私、先輩の事が好きです…ミンソニ先輩」
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