第一章

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「と、とりあえず食べてからその話ししませんか?のびちゃいますしね!」 萌が助け船をだしてくれた。 「そうだな」 それからは萌と浩輔さんがいろいろ話題を提供してくれて仕事の話しなどで盛り上がりながら食べおえた。 「ご馳走さまでした」 個々にお会計を済ませ外に出た。 「さて、ここは萌さん邪魔者は帰りますか?」 ニヤニヤしながら浩輔さんが萌に話しかけた。 「そうですね」 萌が私の耳元でコソッと話しかけてきた “たまには素直になってね” また明日と言い残し手を振り浩輔さんと話をしながら歩きだした。 多分私たち2人の話しで盛り上がるに違いない。 しばらく沈黙していた私たち。 沈黙を破ったのは蒼太さんだった。 「桐子さん。いきなりでびっくりしたよね?でもいい加減な気持ちではないから、今俺の話し聞いてどう思ったか話してくれないかな?」 昔の彼を思い出す。持病のことを話すべきか… でも…… 「桐子さん大丈夫?」 「あっ、はい」 たまには素直に… 萌の言葉を信じてみよう。 「じ、実は私も保育園の前を通るとき蒼太さんの子供たちにむける笑顔を見てからいいなと思っていて…」 あとは恥ずかしさで続かないよ… 「ホントに?!って俺どんな顔してるか気になりすぎる~!!」 多分お互い顔が真っ赤だと思うけど街灯も小さめでそこまでは分からない。
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