第2章

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そろそろ梅雨入りですねとお天気お姉さんが話しているのを聞いて保育園へ向かった日だった。 俺はよく早番か遅番をしている。 まぁ、男だし遅番は当たり前だけど。 朝の洗濯をし、外に干して外掃除を始めたときだった。 背の低めな女の人が膝をさすっているのが見えた… そのあと空を見つめちょっと溜め息をついたようだった。 バックから折りたたみ傘を取り出しおもむろにさした。 淡いピンク色の傘で顔は見えなくなった… えっ?!傘? 俺は何故?と思ったがポタポタとほっぺに水滴が落ちてきた… 雨か?―― 「わー」 急いで洗濯ものを取り込んで園内に入った。 息切れしながらふとさっきの女の人を思う― 何故雨が降るのが分かった? それから彼女が気になり始めた―――
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