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二階に上がり、クラスが別だという事を思い出した巫人はふいに玲に振り返った。
「あ、あの…また休み時間に」
「うん!お互い頑張ろっ」
玲のその言葉に、巫人は微笑みこくりと頷いた。
遅刻だという事もあり、二人はその交わしを最後に各々の教室の扉を開いた。
此処から、何かが始まると知らずに
巫人はゆっくりと…
その扉を開く。
桜が芽吹いた、4月の始まり…
入学式当日。
それが逢坂巫人の波乱の珍生活の始まりである。
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