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銀髪の青年の彼は、ゆっくりと立ち上がり…冷たい眼差しで教室を見渡していた。
一瞬巫人を見た様にも見えたが、その視線は直ぐに外され…正面へと戻る。
そして…
「外国から此処に入学した。海永 零です…宜しくお願いします」
淡々と挨拶を終え、銀髪の彼は直ぐに座ってしまった。
だが、そんな行動よりも…
少女、巫人にはそんな冷めた行動よりも彼の言葉に動揺と驚きを隠せずにいた。
格好良い、と少しでも思っていた綺麗な青年と…
成績表で数少ない自分と同じレベルを持つ優秀な人物。
それがまさかの同一人物であった新事実。
巫人はこれもまた、席の次に…
嬉しいのやら悲しいのやら、微妙であり絶妙な感覚に陥っていた。
「それでは、これで…一限目は終了しますね」
故に、安斉先生のこの言葉を聞く迄…HRがあった事すら、先生が喋っていた事すら知らず…
彼女は彼に視線を送りながら、驚きつつも惚けていた。
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