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火照った僕の体に、季節に見合う冷たい風が吹きぬけてゆく。 その風の吹いていく先を見届けようと視線を向けたが、向かった先は、相も変わらない鉛色の空だった。 僕は少し自嘲気味な笑みを浮かべながら、目的地までの歩を進めた。
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