第一話『聖、大地に伏す』

2/5
前へ
/42ページ
次へ
とある暗闇に佇む寂れた公園の真ん中に二メートルはあるアニキの巨像が立っている。 頭の部分に紫色の灯が灯り、不気味にチラチラと光を暗闇に存在させる唯一の像だ。 ユラユラと風に煽られる度に灯は揺れ、なお不気味さを増すこの像を、とあるゲームのキャラの名前から『ADON』と呼んでいる。 ここに数時間前から囲むように椅子に座る四人がいた。 この世界も彼らも脳内の一部の部屋が作り出したもの故、侘しさはあるのだが、これからの話は彼らのお話である。 孝魔「…ナレーション変だな、緊張してるのか?」 聖「てか、俺は死なないからな!」←必死 朋樹「腹減った」←一番早く来てた人(六時間前) 鬼人「…ナイフ取られた」←危ないのでと聖に没収された人 聖「だって、危ないだろ」 鬼人「…カエセ」 聖「…嫌だ!」 鬼人「カエセ!」 孝魔「はいはい、ストーップ!」←鬼人の頭を手で鷲掴みして止める 聖「俺は…」 孝魔「それでは皆さん本番ですから、自己紹介しましょうね。」←聖にニコヤかにガン見しながら 聖「…はい」←大人しくなる 孝魔「では、読者の皆さん初めまして。私は孝魔(こうま)と言います。主に進行役及びボケツッコミあらぬ方向移動ダークロウ思考を担当します、AB型の男です。よろしくお願いします。」←爽やかスマイル 聖「なんか凄く変な説明入ってない!?」←ツッコミ 鬼人「ナ~イフ!」←どうでも良さげ 朋樹「腹グロだけどな」←ボソリ 孝魔「はい、では次!」←朋樹を蹴り飛ばし、鬼人にナイフを投げ渡す 聖「!?」← 鬼人「ナイフゥ♪」←超嬉しそう 朋樹「ぐはっ!」←押し出された人 孝魔「さあ、早く」←朋樹に対して爽やかスマイル 朋樹「…朋樹(ともき)。以上」 孝魔「あだ名は火星人やヴァシャール、グレイなど。A型のちょい根暗なツッコミ型ボケライトロウ担当の幸薄い地球外生命体だ。」←補足担当 聖「ちゃんと人だろ!?」←ツッコミ 鬼人「ナイフ♪」←嬉しそう 朋樹「俺は人だ!!」←強調 鬼人「…マジで!?」←反応した 朋樹「…多分」←自信無くした 孝魔「小物が。はい、次!」←笑顔 聖「じゃ…」 鬼人「本命は最後だ!」 聖「え!?」
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加