first story

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「KAITO?どした??」 「あ、マスター…」 大学のレポートに手惑い、夜遅くまで作業するマスター。 「ごめんな、先に寝てていいのに」 その言葉に笑顔で返す。 「マスターより先に寝られませんよ」 「ホントごめんな」 カタカタとキーをたたく音に耳をすませる。 そしてただマスターの背中を見つめる。 見慣れた背中なのに…また、胸が痛い…… その時だった。 ビーッッ!! ERROR-ERROR-ERROR-!! 「っっ!?」 「っKAITO!?」 マスターはKAITOから聞こえてきた電子音に振り返った。 KAITOを囲む、ERRORの文字… 「ぅ……あ…」 絶望的な表情で立ち上がると、KAITOは逃げるように部屋から飛びだそうとした。 「っ待てよKAITO!!」 「っ離してくださいマスタぁっ!!」 その時だった。 バラ……… 「………ひ……っ…」 KAITOの小さな悲鳴が上がる。 マスターは目を見開いた。 つかんだKAITOの腕が、服ごと壊れ…データと化し消えたのだ。 「っっぅ…あぁぁああっ………!」 叫んだ途端にはじかれるように倒れるKAITO。 「っKAITOっっ」
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