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「……かくシテ…たん、デス…。気付かれ…タク、ナクテ……マスタ…に、アンイン、ス、トールされる…って…思っテ……」
その言葉にマスターは唇をかんだ。
「っするわけないだろ…っ一体何年の付き合いだと思ってるんだよ…っ」
「……そう、…ですよ…ね…。ごめ、ナサ……い…。…っ恐くて…コワ、クテ………っ俺…」
片手で顔を覆ったKAITOだったが、手を離した時には笑っていた。
「…ケド……もう、大丈夫、でス…。ますた…の、コトバ聞イテ……目が、覚メまシ…た…」
「え……?」
KAITOはくす…と微笑む。
「ヒトの…マネゴト…です、ケド……俺、…データ、デス…けど…マスタ…と、ノ…記オク、オモい…デ…が…あル、カラ……もう、恐く…ない…デ、ス…」
「っKAITO………っ」
マスターの目からさらに大粒の涙がこぼれ出た。
「ますた…だカラ…泣か…ナイで…くダサい…」
もう…マスターの涙をぬぐえる手が、ない……。
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