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音もなく、何も残さず…データとなって消えたKAITO。
最期に、一番綺麗な笑顔だけを
…マスターに残して…。
「っ……お前以外のVOCALOIDなんて……いらねーよ…」
人に近づきすぎたVOCALOID-KAITOは
“人間”という、データ化することの不可能な存在へ近づきすぎたために…
データが壊れて消えてしまった…
人でもない、データでもない…
人にもなれない、データにもなれない…
儚く、悲しい存在『VOCALOID』
「誕生日に…っ出会った日に…さよなら、なんて…アイツ…っ急すぎなんだよ……ったく………っっ」
2月17日 AM0:00
「っ……忘れない…。ありがとな……KAITO……」
ありがとう…
さようなら………KAITO……
マスター…
あなたに出会えて幸せでした。
あなたに出会えてよかった…。
『マスター…俺は世界で一番幸せなVOCALOIDでした』
first story
『始音カイト ノ 消失』
END...
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