first story

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変なの…… VOCALOIDが…データが“怖い”なんて…… 所詮、人のマネゴト…… 「ただいまー」 「!おかえりなさいマスターっ」 玄関に走ると、笑顔で思いきりマスターに抱きついた。 「わっなんだよKAITO。めずらしーなぁ」 笑いながらマスターはKAITOの頭をなでた。 「けど、お前あったかいからありがたいやww」 「へへ♪そうでしょう?」 違う。 ただ、ただ本当は“恐かった” から。 マネゴトの感情が暴走して、俺にそうさせた。 震えを、抑えたくて…… 「マスター♪」 体が、言うことを聞かない…。 全部を押し殺して、笑ってしまう…。 けど、…マスターに心配かけたくないから…… こわい、から… ごめんなさい。マスター… 俺、悪い子になったみたいです…。
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