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変なの……
VOCALOIDが…データが“怖い”なんて……
所詮、人のマネゴト……
「ただいまー」
「!おかえりなさいマスターっ」
玄関に走ると、笑顔で思いきりマスターに抱きついた。
「わっなんだよKAITO。めずらしーなぁ」
笑いながらマスターはKAITOの頭をなでた。
「けど、お前あったかいからありがたいやww」
「へへ♪そうでしょう?」
違う。
ただ、ただ本当は“恐かった”
から。
マネゴトの感情が暴走して、俺にそうさせた。
震えを、抑えたくて……
「マスター♪」
体が、言うことを聞かない…。
全部を押し殺して、笑ってしまう…。
けど、…マスターに心配かけたくないから……
こわい、から…
ごめんなさい。マスター…
俺、悪い子になったみたいです…。
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