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路上に集まるゴミの山。
そこに佇む人形。
ボロボロに朽ち果てた僕は棄てられた人形。
棄てられた「僕」など誰も拾わない
ただ孤独に朽ちてゆく命運です。
出会った頃は華やかで初めての事ばかりで大切に、嬉しそうに僕と遊んでくれました。
年月が経って飽きてくるとどうでしょう?僕は忘れられていきます。
飽きられた僕はただ置き去りにされ
置き去りにされた僕はただ棄てられた。
新しい「人形」が来れば古い「僕」はガラクタだから…
今日も「僕」は一つ、ぽつんとゴミ山に佇んでいます。
「アナタ」が再び声を掛けてくる日を夢見ながら。
朽ち果てたゴミなど誰も拾わないとわかっていながら。
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