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今度は全力疾走という訳ではなく、自転車を利用して悠々と道を駆ける。
朝と同じ公園の横を通ると同時に時間を確認する。
「まだ18時にはなってないんだな。そろそろ焦らないと自宅でご飯食べる奴らが帰っちまうな・・・」
そんなことを呟きながら、通学の道から逸れてパーティー会場の方へとハンドルを切る。
と、その時大きな荷物と共に親友である良太の後ろ姿が目に入った。
『あれ?あいつどこ行くんだ?確か高校の寮に行くんだよな?あっちには駅・・・ないぞ?』
違和感を覚えると同時に、アキラの心にイタズラ心が芽生える。
『このままこっそり追いかけて、二人で朝まではっちゃけるかな!?新しい高校とやらの寮で!!』
アキラは新たな遊び場の発見を確信し、心踊りながらストーキングを開始した。
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