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「よっ!おはよ!ずいぶん慌ててでてきたみたいだな。」
振り返った先にいた旧友は、アキラが振り返ることを知っていたかの様に声をかけた。
「お、おはよ!良太!別に慌ててなんかねーよ。計画通りだって。」
「そうか?いつもより制服がだるんだるんだし、かなり汗、かいてるぞ?」
心の中で良太の放つ訳のわからない日本語を脳内変換しつつ、鋭い指摘に舌を巻き、薄情する。
「相変わらずだな~。はいはい、そうですよ。目覚ましのやつがぱったりお亡くなりになられましてね。今日は朝から故人との別れを偲んでおりまして、お陰さまで朝から全力疾走ですよ。」
曖昧な言い方でごまかそうとしたが、旧友はさらに掘り下げる。
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