運命の日

2/3
前へ
/12ページ
次へ
とうとう運命の日が訪れた。 荷物を用意した達矢達は、 車で2時間ぐらい山道を通って旅館に向かいました。 山道を通ってる時の事でした。 霧が出始めました。 「危ないな… 車止めよっか」 止まりたくない… 止まらないで… そう無性に思いました。車の窓から外を眺めてみても、霧で何も見えません。 しかし、霧の向こう側から何かが見てる感じがしました。 その時、 コンコン… 何かが車のドアを叩く音が聞こえました。 まさか、そんなはずはない だけど… コンコン… コンコン… ドンドン… ドンドン! だんだん音が大きくなっていきます。 母さんも、仁美も異常に気付いたのか 顔が青ざめている。 ドンドン! ………… 突然音が止まった。 辺りは、静まり返っている。 すると、霧の向こう側に人影が見えた。 「助かった!!」 皆そう思いました。 車を急いで下りて 影の正体を見に行きました。 案の定、誰もいません。 普通に考えて、山道で 霧が出ているのに 出歩く人なんかいるはずはない。 そんな淡い希望を抱いた母と仁美は、不思議そうな顔をしていた。 そんな事をしている内に、霧は晴れて 旅館へと向かった。 旅館へと向かう途中 俺は考えた。 さっきの霧の中で見た 影は何だったんだろう? 車を叩いたのは誰だったのだろう? 様々な疑問が頭を横切る。 そんな事を考えている間に、旅館に着いた。 「ようこそいらっしゃいました。」 そう女将さんに言われ、 部屋を案内された後 お風呂の説明や 食事の仕方などを説明された。 旅館に着いて、母さんや 仁美は、霧の中での 事を忘れたようである。「まぁ、せっかくの温泉旅行だしよかったな。」 そう呟いた矢先の事 夜に恐れていた事が起こりました。 夜のことでした。 みんなお風呂に入り ご飯を食べ、 みんな寝た午前1時頃 俺は、トイレに行きたくなり 目が覚めてしまった。 トイレに行こうかと思った時 遠くから水の落ちる音が聞こえた。 おかしい ここら辺に、川はないし雨が降った様子もない ピチョン…ピチョン… だんだん音が大きくなってきた。 やばい 逃げないと 何があるかは分からないが、本能がそう告げていた。 部屋から飛び出して 女将さん達に助けを求めに行こう そう思い 戸に手をかけたが 戸が開かない。 ガタンガタン どうしようもない 震える手足 近付いてくる水の落ちる音
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加