次の日

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昨日は恐ろしい事があった。 だけど、母さんと仁美は気付いてない。 あんなに叫んだのに 気付かないなんて… 霊の力なんだろうか? そんな事を考えてる内に女将さんが ドタバタして部屋に入ってきた。 「皆さん!ちょっと広間に集まってください!」 なんだろうな? みんなで集まるなんて 何かあったんだろうか? 広間に行くと この旅館に泊まってるらしい客が全員集められていた。みんな何が起こったかわからずにいるらしい それは、俺も一緒だが 「皆さん! 朝早くに集まってもらいありがとうございます。 大変申し上げにくい事なのですが この旅館で亡くなった方がいます。」 ザワッ どういう事だ? 「警察の話によると亡くなられた時間は 昨日の朝方だそうです。」 「朝方…。」 俺は、昨日の恐ろしい出来事を思い出していました。 そういえば、俺はあの後 何があったのだろう? 叫んだ後からの記憶がまったくない。 俺は、どうなったのだろう? そんないろんな 説明があり 警察から取り調べをうけて みんな部屋に戻って行った。 広間から部屋に戻った時愕然とした。 部屋のいたる所に 穴が空き 物がいろんな所に散らかっていた。 「どうなってる?」 その時窓の外にいる人と目が合った。 人と呼んでもいいんだろうか。 あまりにも充血し見開かれた悪意に満ちた目だった。 しかし、次みた瞬間には 女の姿はなかった。 夜になり、 旅館の辺りは、闇に飲み込まれる。 これから長い夜が始まる。
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