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太陽が沈み、夜になると、昼間に活動していなかったモノが動き出す。
異様な気配が旅館を包む。
「なぁ、仁美。あそこの建物が何かわかるか?」
「えぇ?知らない。」
「そっか…。」
あそこの建物は、周りと何か違う気がする。
「後で女将さんに聞いてみるか…。」
夜になり、
風呂に行く事にした。
「達矢ぁ 一緒にお風呂入ろ♪」
ブフッ
お風呂に入る前に
一服と思って飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「何言ってんだ! お前は!」
この時
不幸な事がこの後起こるなど誰も分からないだろう。
「じゃぁ、達矢ぁ
露天風呂で待ってるね♪」
「あぁ。」
……………
「キャァァァ!!!」
仁美の叫び声だ。
「仁美ぃ!!」
ガラガラ
夜遅い時間だったので
露天風呂には誰もいなかった。
「どうした仁美!!」
仁美の視線の先には
切断された人の頭部が
浮かんでいた。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
また人が死んでいたのである。
人を呼ばなきゃ!
そんな事を考える前に
その場から走り出して
いました。
翌日、警察が来て
また事情聴取を行って
いました。
さらに翌日、切断された胴体が見つかりました。
こちらは、不自然な事に全身の骨が折れて、
血が抜かれていました。
誰か殺した人がいるんじゃないだろうか…
そんな事を考えながらもどこかで霊の仕業なんじゃないだろうか
こんな事を考える自分がいました。
警察の捜査も続くものの、
なかなか、これといった手掛かりも得られずに
俺らの旅館どまりも
今日までになり
無事帰宅できる
はずだった…
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