だから世界に価値はない

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二人のやり取りを見ていたひかるは小さく笑った。 男であり女であるひかる。 今日は女の子らしい。 「女の子で良いじゃないですか、男の子なんてろくなもんじゃない」 言いながら玲菜はぼふっとひかるに抱きついた。 ひかるの頭を抱くようにして頬を膨らませる玲菜奈。 同時に自分たちを見ている男子たちをじろっ、と睨みつける。 そんな玲菜を笑いながら愛流は指差した。 「あははははは、出たぁー。おじょーの男嫌い」 他人ごとのようにゲラゲラと愛流は笑う。
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