9月1日

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京「ふぅ……」 湊「あ、口に合いませんでしたか?」 湊さんの作った夕御飯を食べながら溜め息を吐くと、心配そうに聞いてきた。 京「あ、いや、美味しいですよ」 湊「そうですか……」 ホッと息を吐く。 京「俺、どうかしてましたか?」 湊「浮かない顔をしてたので……」 あぁ、そういうことか。 京「すみません、勘違いさせてしまいましたか」 湊「え? 勘違いですか?」 京「俺が浮かない顔をしてたのは、明日で湊さんとの生活も最後だなと思って」 俺がそう言うと湊さんも浮かない顔になった。 この一週間、愛し合ってきた。 そして一時も離れなかった。 その分、離れるのは躊躇われた。 湊「でも、いつでも会えますから」 京「……そうですね」 湊「ほら、食べちゃいましょう」 京「はい」 夕御飯を二人で食べて、風呂に入ることにした。 今日は俺が先に入ることになった。
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