9月1日

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京「……その反応、めちゃくちゃ可愛いですよ」 湊「本当ですか?」 京「もう、半端ないっす」 いじめられて拗ねてる様な湊さんの表情は反則だ。 俺ってSだったんだなぁ……。 湊「ところで京助君、私……そろそろ熱くなってきました……」 京「正直、俺もです……」 お湯に浸かってる上、肌を密着させてるから、その分熱くなるのも早い。 湊「私的には、もう少しくっついていたかったんですけど……」 京「まぁ、仕方ないですよ」 湊「私、先に洗っちゃいますね……その……京助君は……」 顔を俺に向け、恥ずかしそうに目線だけを下に向けた。 湊「お湯から出られる状態じゃ……ありませんもんね……?」 京「あ、やっぱり気付いてました?」 湊「それは……ずっとくっついてたし……ずっとお尻に当たってましたから……」 男ってのは下心を隠せない生き物なんだな……やっぱり。 すると湊さんが困った様な顔をした。 湊「でも、私が先に洗っちゃうと、京助君が茹であがっちゃう……」 京「なんとか頑張りますよ……」 湊さんが体を洗うところ見てみたいし。 湊「あ……でもなぁ……京助君、えっちだしなぁ……」 京「なにか名案でも?」 湊「えっと……洗いっこ……です……」 洗いっこって……。 お互いに体を洗いあうってことか。 ………。 湊「あ……分かりやすいですね……」 湊さんの視線が、また下に向かった。 京「……ごめんなさい」 湊「でも、道はそれしかありませんね……」 京「え……」 湊「京助君、どんな状態でも構いませんから」 湊さんが悪戯っ子っぽく笑う。 逆にいじめられてる……。
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