9月20日

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京「もう、ボール蹴れそうだな……」 膝に触れながら、そう思った。 インターハイの時みないな衝撃には耐えられそうもないけど……。 くそ、三上の顔を思い出すだけで腹が立つ……。 あのデブめ……。 湊「どうしたんですか、そんな怖い顔して?」 京「あ、いや、インターハイの時のこと思い出して……」 湊「え?」 湊さんが また、今朝と同じような表情になった。 なんと言うか、ポカンといったような。 何かを忘れてるような顔だ。 湊「インターハイって……なにかありましたっけ……?」 京「やだな、膝の靭帯を切られたじゃないですか」 湊「膝の靭帯…………あっ」 何かに怯えるように口元を押さえた。 今にも泣きそうな顔をする。 京「ど、ど、どうしました……?」 何がなんだか分からず、湊さんの顔を覗く。 湊「私……今……」 京「湊さん!?」 目から涙をポロポロ流して泣き出してしまった。 何がなんだってんだ……。 なにも分からない俺は湊さんの背中をさすった。 それしか出来なかった。
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