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翌日、走れるようになった俺は部活に顔を出して走ることにした。
もちろん体力づくりだ。
ボールを蹴る前に走れなかったら意味はない。
元々テクニックなんてそんなにないし……。
走って頑張るタイプだったから。
「おっ、膝」
ランニングシューズに履き替えていると、隆太が声をかけてきた。
京「その呼び方止めてくれ……」
「いーじゃん、いーじゃん」
足元を見ると隆太もランニングシューズを履いていた。
京「隆太も走るのか?」
「あぁ、走る走る、一緒に走るべ」
京「ついてけるかな……」
「大丈夫だって、何する?」
そういやメニュー考えてなかったな……。
パッと頭に浮かんだメニューを口にしてみた。
京「200で」
「マジ?」
200というのは、200Mを確か25〓30秒で走るという……。
最悪なメニューだ。
まあ、走ることに最高も最悪もないが……。
「ちなみに……何本?」
京「……20本?」
「……15にしようぜ」
京「20でいーじゃん」
「お前、怪我明けなめんなよ?」
京「そういえば鎖骨 折ったことあったな」
あの時の傷は生々しかった……。
京「じゃあ、走れたら20にするよ」
「あぁ、それがいいと思う」
結局、20本走ることになったけど……。
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