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「いやー……化け物か」
京「そうでもないって……」
隆太とジョギングをしながら校門の方を見た。
「何、探してんの？」
京「あぁ、いや……」
「はっはーん……会長さんだろ？」
京「……まぁ」
昨日の事があるから心配だ。
「お、あれ会長さんじゃね？」
京「え、マジ？」
ボーッと空を見ながら玄関に向かう湊さんの姿があった。
「行ってこれば？」
京「行ってくる」
隆太に見送られ、湊さんのところまで走った。
気付かれないように後ろから近付く。
京「湊さん！」
湊「きゃっ！？」
湊さんの肩にバンッと手を置いて驚かせた。
そして驚嘆の声を上げる湊さん。
湊「な、なんですか？」
驚きながら俺を見た。
京「おはようございます、湊さん」
湊「お、おはようございます……？」
首を傾げながら挨拶してきた。
京「体の調子はどうですか？」
湊「大丈夫……ですけど……？」
なんだか湊さんの返事がまちまちだ。
京「本当に大丈夫なんですか？」
湊「だ、大丈夫……なんですけど……」
京「……もしかして熱あったりしません？」
湊さんのことだから、我慢して来てる可能性だってある。
湊さんの額に手を伸ばす。
湊「やっ！？」
バシッ
京「え……？」
伸ばした手を湊さんに弾かれた。
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