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鉈の門限
夜道を歩いていると一人の子供に声をかけられた。
子供は、道に迷ったらしく、今にも泣きそうで震えていた。
子供を警察に預けようと歩いて手を引いくとおとなしく着いてきた。
この辺りは、塾が多い、新入生で、まだ慣れていないと本人が言っていた。
時刻は、10時をまわろうとしていた。
「お兄さん、僕、塾に行きたいんだ。」
「塾ってまだ開いているのか?」
「うん。夜中ぐらいまでは、開放してるって先生が言ってた。」
「塾の名前は?」
「鉈豆塾」
「名門塾だな。」
「うん」
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