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由菜に別れを告げて始めに案内された寮から荷物を取ると、用意されたバスに乗り込む。
まだ誰の名前も分からなければ顔さえもまだ知らない状況でバスに乗せられ目的地も分からず出されてしまう。
『いいか?お前等は正直に言う正解だ。』
葵は、なんだこのオッサンと思っていたが、まぁ葵だけではない。全員が思っていた。
『お前等、知ってるか?葉瀬高の先輩の白鳥明希と言う奴を……』
白鳥明希とは、葉瀬高の現キャプテン並びに司令塔を努める人だった。
『奴も一般で入って来た男じゃ』
葵は、動揺を隠し切れなかった。今や全国区の選手が一般で入って来ていたとはまるで見えないと言った表情を全員がしていた。
『一般で来た選手は強くなる。ワシが強くなるように導く。決して諦めるな』
そういうと葵達は返事をしまだ見ぬ目的地へと目指したのだった。
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