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翌日、葵は胸騒ぎと共に目覚める。
同じ部屋には葵を除いて3人いたのだった。
葵は、既に3人と打ち解けていたのだった。それはそれぞれポジションが違うと言うことと、あの男を大倉航を見返すと言う気持ちがあったのだった。
葵は、目覚めると朝から大浴場へと行き体を起こすとすぐに部屋に戻った。
時間は、まだ6時だったが全員起きていた。
『今日からやな地獄ってやつわ』
真っ先に話したのは関西の兵庫出身、彩木陽介だった。
ポジションはFW、入学初日に大倉に真っ先に投げ飛ばされた男だ。
何故ならポジションが被るからだ。
彩木と言えば関西でも名の知れたFWで背は小柄ながらスピードに優れたドリブラーなのだ。唯一のネックは小さいと言うことだけだった。
『進化して帰るんだからそれ相応の覚悟が必要だからね』
こいつは氷室戒、中盤から最終ラインまでユーティリティーにこなすが本職は、ボランチで勘がするどくインターセプトや流れを断ち切るのが得意な選手だ。
『じゃぁ行くか…地獄へ』
こいつは新田光輝。サイドバックだ。サイドバックだけあってやはり俊足でスタミナもある。
新田は、少し特別だった。
推薦をされていたが進路を決めるのが遅く仕方無く一般で入ったのだ。だから実力は間違いなくある。それだけに大倉に下に見られたのが悔しかったのだった。
4人の地獄の時間が今から始まるのだった。
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