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丹波に呼び出された一般入学生21人は食堂らしき所へ集まっていた。
『先に言うが逃げたい奴や帰りたい奴はすぐに帰って良い。』
それを聞いてホッとしたのか安堵の表情を見せた奴等がかなり居たのだった。
『二度と選手として出来なくなる奴もいる。逃げたいなら行け。船は用意している。トレーニングしてから決めるなどワシは許さんからな。とは言っても帰ったら推薦組みと練習はさせてもらえる。そこはまだ楽だろうな』
その言葉を聞き怖じ気付いたのか直ぐ様食堂を離れ気が付けば葵の部屋にいた4人だけだったのだ。
『やはりお前等だけになっりよったか』
実は、丹波は分かっていたのだ。部屋割りの段階で誰が逃げて誰が残るかと仮定して部屋を分けたと言う。
『ここに来た以上絶対伸びるんですよ。伸びるのに手放したくないでしょ。チャンスを』
葵は、クスクス笑いながら自分の決心が固いことを実感した。
『ただな…キツいのは事実だ。選手生命を保障は出きんぞ』
4人は、真剣な表情になりしっかり頷いたのだった。
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