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廉はボールが来るなりボールを止めずそのまま、右足の甲のややアウトサイドで切るようにボールを蹴る。
するとそのボールは、こちらへプレスをかけにくる玉山の上を越えていくとさらに後ろのスペースへとボールを供給する。
そこへスライドしてきた亮平が走り込むと、横から桜庭にプレッシャーかけられながら強引にシュートを放つ。
態勢を崩したシュートだったため大きく打ち上げてしまった。
「チッ!あと一歩速ければな」
亮平は軽く舌打ちをし、地面を蹴ると廉に軽く手をあげる。
それを見て廉も手をあげるのだった。
いつまでも引き摺っては入られないのだ。まだ前半始まって5分もたっていないのだから。
「やっぱり、17、8、18は危険すぎるな。全部後手にまわざるをえなかった。」
桜庭が軽く感心するが、どうやら火をつけてしまったらしい。
ここからが本当の戦い。
今までは、ただの挨拶程度なのだった。
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