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一方試合はと言うとなかなかボールが落ち着かず中盤でルーズになることが増え端からみたらつまらない試合だった。
「そろそろ仕掛けてこいよ。葵」
廉が、業を煮やしするするっと中盤まで下がってくると、ワントップを残し中盤を三枚で構成しようとするが、葵がギッて廉を睨む。
ボール出すから来るなと言わんばかりに睨むと廉はするするっと戻る。
「そんな怒んなくても・・・。まぁ、司令塔としてのプライドが目覚めたら上出来だよな。」
葵の成長を肌で感じれば嬉しく思うのだった。廉はまるで母親のような心境だった。
「廉の助けを蹴ったんだからそれなりのことをしないと・・・。」
葵は、罪悪感と悔しさを胸に抱きつつも焦りなかった。次に燈椰にボールが渡った瞬間仕掛けるつもりだった。
しかし、燈椰に入った瞬間に必要に瀬田が追い回して来るので欲しいタイミングでボールがこないのだ。
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