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「燈椰さんには頼れないな」
するするっと葵が右のサイドから左のサイドに移動する。それをみて充は一瞬いくような素振りを見せれば流石に深追いだと元の位置に戻る。
「フッ、来たか」
白鳥は葵のいたスペースに潜り込むと長瀬はすぐさま指示をだす。
「10番に充！俺は17をみる」
そういった瞬間、ちょっとの隙をついて智からボールが葵へ送られる。葵は、あっという間にターンし前を向くと長瀬に突っ掛けていく。
「顔に似合わず強引にくるなー」
長瀬に体を入れられながらも決して体勢は崩さず肩で押し返しつつも前進していく。
「圧がすごいな」
葵は、チラッと周りを見ると亮平へボールを一度当てるとそのままスピードは落とさずボールをもらいにいく。
「ワンツーはさせないよ！」
長瀬も、必死に葵に付いていく。葵も負けじと並走する。
果たしてどうなる。
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