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それから何ヵ月か立ち卒業式の日を迎えた。
葵も廉もそして由菜も葉瀬高に進学を決めたが葵の試練はここから始まるのだった。
しかし、それはまだ葵は知らない。
それより葉瀬高とはサッカーが盛んではあるが男子は今年50人女子は300人と男子は非常に少なかったのだ。
それは、サッカー以外に部活はあるものの女子メインの学校だから仕方ないのだ。
葵と廉はスポーツ総合学科男子はそこにしか入れないのだ。
由菜は、普通学科だがクラスは女子だけだったのだ。
『これから大変だよな』
『本当大変だね…でも僕頑張るからね』
卒業式が終えると全員で記念撮影したり、第二ボタンの争奪戦があったりとそれはそれで盛大に盛り上がっていた。
葵の学ランにもぉボタンは無かった。
葵は、かなりもてることがこれで分かる。
『葵~ボタンちょうだい』
少し遅れてやってきたのが由菜だった。
『ゴメンなんか俺全部あげた』
『エー!!何それ…モテモテじゃん』
由菜は、遅れたかと思いテンションが下がり俯く。
『第二ボタンはあるよ?』
ポケットからほいっと出すと由菜の手に握らせてあげる。
『エッ!?……なんで?』
『いや…第二ボタンは大事って由菜言ってたろ?だからとっとこってポケット入れてた』
頭を掻きながらめんどくさそうにしながらも笑っている。
『いいの??』
由菜は、もらっていいのか不安になる。
『そうだな~由菜だったらいいよ。仲良しだしね』
ボタンを譲ると由菜は嬉しそうにありがとうと言うと話あるからと言われ人がいない桜の木の下に連れていかれた葵だった。
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