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『こんなとこまで連れて来てどうかしたか?』
『由菜さ、なんでギャルなったと思う?』
葵に真剣な顔で話すと葵もこれはただ事じゃないと思い正直に分からないと答える。
『葵は、ギャルの友達が多いから。ギャルになったら由菜のこと女として見てくれると思ったの』
由菜は、少し半分涙をためながら語気を荒くして話す。
『俺は、女だと由菜のこと思ってけど』
たまに天然の入る葵に由菜は間髪入れずすぐに切り返す。
『恋愛対象で見てる?普通の女の子みたいにちゃんと見てる』
葵は、ぐっと確実に迫る質問をされ少し恥ずかしくて俯くも頷く。
『嘘言うな!!友達としか、ただの幼なじみしか見てなかったでしょ!!』
その言葉に反応し葵がクスッと笑い優しく抱き締める。
『俺は見てたよ。由菜に惚れてたからさ』
『エッ!?』
告白と抱き締められたことへの驚きを隠せないままにいる由菜だったがしっかりと腕を腰に回し抱きついたのだった。やはり身体は正直だったのだ。
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