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葵の告白だったが、その後まだ続きがあったのだ。
『でも、ずっと押し殺してた。この関係崩したくは無いし好きな奴がいたら応援してやりたかったしね』
その言葉を聞いて由菜はポロポロと涙を溢した。
『ゴメンね…ゴメンね…葵に気遣わせて…それなのに…あたしは…葵に酷いこと言って……』
葵は、優しく涙を自分の服で拭ってやると大丈夫だよと安心させようとした。
『あたしも…葵が好き!!優しくてカッコいいそんな葵が好きだから!!だから…だから…あたしを離さないで…彼女にしてよ』
葵は、その言葉を聞くと嬉しそうに笑いまた由菜を抱き締める。
『俺で言いならなるよ。絶対幸せにするよ?だから浮気すんなよ』
『しない…しない…葵…好き………………ちゅ』
リップ音と共に二人の初めてのキスいわゆるファーストキスが終わった。
『手出すの速い……』
葵も流石に恥ずかしくなり強めに抱き締めて由菜の顔を胸に埋める。
『積み重ねが長いからいいの~葵は、あたしに振り向いてたか~よかった。気持ち届いてた。』
由菜もほっとして完全に葵に寄り添う。
葵と由菜の卒業式はこれで幕を閉じる。
しかし、二人にとっては、新たな前進となったのだった。
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