蒼天の撃墜王

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男は、機械の反応じゃないよなと苦笑しつつ、機体を宙返りさせるようにして、下から迫る敵機へと突撃した。 「自動サイトは便利だが、融通が効かない場面もあると、覚えておいたほうが良い」 男は下から迫る敵機に、再びレールガンの照準を合わせると、一呼吸置いて撃ち込んだ。 すれ違い様に見えた敵機は、レールガンからの射撃によって無惨に大破。また一つ、爆発音と共にレーダーから消えた。 残る敵機は後一機。 男は自身の機体を急上昇させると、機体上部に備えつけた、大型ライフルの照準を、迫り来る敵機に合わせる。 「すまないな。これが戦争だ」 一言そう呟くと、トリガーを引いた。 レールガンとは比べものにならないくらいの熱量が、砲身から放たれる。 回避行動すら間に合わない速度で放たれた荷電粒子砲に、最後の敵機は飲み込まれていった。 『周囲5kmに機体反応無し。周囲の安全を確認。機体の損害状況……主だった損害無し。ケルベロスの砲身状況。アインヘッド……異常無し。ツヴァイヘッド……異常無し。ドライヘッド……異常無し。さすがですね。冬夜』
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