蒼天の撃墜王

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国際連合軍・アメリカ第4支部 スウェーネ基地 11月10日 15:30 ここ、スウェーネ基地の広大な滑走路に、一機の【可変型高機動戦闘機】が着陸した。 その機体は黒色で、先端から尾翼までの無駄な部位を、一切削ぎ落としたような機体は、鋭い刃を思わせる造りになっていた。 機体上部に装備された荷電粒子砲と、下部に見える二丁のレールガンが、その機体の存在感をより重いものにしている。 この機体の名は【黒翼】国連軍アメリカ第4支部スウェーネ基地所属、御剣 冬夜の専用機。 着陸から暫く。黒色の機体のコックピットが開いた。 黒色の機体から降りて来たのは、機体と同じく、黒い髪の男だった。 男は長身で、身長は百九十近くだろうか? 身体は引き締まっており、無駄な肉がついていない。 風になびいている肩口まで伸びた黒髪の下には、鋭い眼光と整った顔立ち。それでいて、どこか優しげな印象を受ける。 機体から降り立った男の全身から流れ出る雰囲気は、歴戦の戦士そのものだった。
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