638人が本棚に入れています
本棚に追加
「ごめん、聞こえねぇ。もう一回言って?」
「あの、ジェジュンヒョンが……リストカットを…」
おい、嘘だろ?
いつも笑ってたじゃん。いつも、楽しそうにしてたじゃん。
なんで…?
「──…僕のせいなのっ…?」
ジュンス?
「僕がジェジュンヒョンたちを忘れてしまったから?僕がヒョン達を苦しめたから?なんで…ヒョンはそんなことしたの…っ…?」
ジュンスは自分のせいだと思ったのか、ジェジュンヒョンに寄り添い、その傷跡を見つめて、泣き出した。
その様子を見たユノヒョンは、ジュンスの側に寄り、
「ジュンスのせいじゃないよ」
そう言ってジュンスの肩を掴み、優しく慰めた。
信じたくない。信じる気にもなんねぇよ。なんで?
「俺、気づいてやれなかった…。あんなに近くに居たのに。」
ユノヒョンが呟く。
よく考えてみれば、今の季節は冬だから長袖が当たり前。
衣装でも大抵が長袖だから、すぐには気づけない。
ジェジュンヒョン、なんで?
疑問だけが頭の中を駆け巡る。
_
最初のコメントを投稿しよう!