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……。
重たい足取りで、みんなのいる病室へ向かう。
─…ガラッ
「ユチョン!どこに行ってたんだよーぉ!」
病室に入るとジュンスが笑顔で迫って来た。
「担当医から話しがあって。」
それだけ言ってジェジュンヒョンに近づく。
「……辛かったな。」
これしか言葉が見つからない。
俺とジュンス以外はまだ夢の中にいる。相当疲れたんだろうな。
チャンミンに限っては、いろんな面で迷惑をかけているし。
「………ユチョン?」
雰囲気を悟ったのか、ジュンスは心配そうな顔をして、俺の顔色を伺う。
ジュンスだって、自分のことで精一杯なのに言えるはずないよ。
ただでさえ責任を感じるジュンスだから。
「ん、大丈夫だよ。ジュンスこそ大丈夫?よく眠れたか?」
昨日、あんな調子だったし、多分これからも何度かあると思う。
けど、ジュンスもジュンスで、すごく心配。
「大丈夫だよ?」
笑顔でそう言うジュンスの瞳の奥には、辛いんだ、そう書いてあるように見えた。
「何も出来なくてごめんな。」
「変なこと言わないでよ~」
「ごめん。ちょっと外行こうか?」
「……。うん。」
ジュンスはそれ以上、なにも聞いてはこなかった。
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