第五章

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「……はい」 「あ、ありがと」 「うん。…なぁジュンス、覚えてる?」 「ん?」 木々や花がたくさん咲いている休憩所で立ち止まって、缶コーヒーをジュンスに差し出し、ゴクッと喉を潤す。 「ジェジュンヒョンね、昔こんなこと言ってたんだよ。“僕は命を変えてでも、メンバーを守るよ?”って。」 “僕の命より、皆の命の方が大事” そう言ったヒョンは、なぜか泣いていた。 “僕の存在価値って、どのくらいかな” 日本デビューが決まって二ヶ月くらい経った頃だったかな。 これまた、泣いていた。 もしかしたら、これはサインだったのかもしれない。 ‘辛い’‘気付いて’ そう、言っていたのかもしれない。 「ヒョンもね、ジュンスと似てるんだ。」 「え?」 「自分より周り優先で、絶対に心配をかけたがらない。弱音も吐かない。だからね、見てて辛い。気付かないフリをして、あまり触れないでおけば、今度は自身が崩れていくんだ」 なにも出来ない自分に嫌気がさして、見守る選択をしても 最終的には、手遅れ。 ジュンスもジェジュンヒョンも、抱えすぎなんだよ、 ほんと。 _
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