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「……はい」
「あ、ありがと」
「うん。…なぁジュンス、覚えてる?」
「ん?」
木々や花がたくさん咲いている休憩所で立ち止まって、缶コーヒーをジュンスに差し出し、ゴクッと喉を潤す。
「ジェジュンヒョンね、昔こんなこと言ってたんだよ。“僕は命を変えてでも、メンバーを守るよ?”って。」
“僕の命より、皆の命の方が大事”
そう言ったヒョンは、なぜか泣いていた。
“僕の存在価値って、どのくらいかな”
日本デビューが決まって二ヶ月くらい経った頃だったかな。
これまた、泣いていた。
もしかしたら、これはサインだったのかもしれない。
‘辛い’‘気付いて’
そう、言っていたのかもしれない。
「ヒョンもね、ジュンスと似てるんだ。」
「え?」
「自分より周り優先で、絶対に心配をかけたがらない。弱音も吐かない。だからね、見てて辛い。気付かないフリをして、あまり触れないでおけば、今度は自身が崩れていくんだ」
なにも出来ない自分に嫌気がさして、見守る選択をしても
最終的には、手遅れ。
ジュンスもジェジュンヒョンも、抱えすぎなんだよ、
ほんと。
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