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俺はバスを使い、明洞の市場まで行くとすぐに母さんを見つけた。だれかと話しているけど、ここからじゃ、遠くて見えない。
あ、もしかしてさっき言ってたおじさんかな?
「かあさー…」
…………おい、うそだろ?
話している相手は、さっき会っていたイ・ソンホ。
今さっきまで、俺と会っていたはずなのに、なんでだよ。
瞬間移動?
いや、そんなこと有り得ない。俺もとうとう可笑しくなったか?
とりあえず、俺はサンウに電話をかけた。
―プルルルル プルルルル ...
『もしもし?ユチョン?』
サンウはすぐに電話をとった。
『なぁサンウ。おかしなことが起きてる。』
『なんだよ。』
『母さんが韓国に来たんだけど、昔お世話になったおじさんと話してるかと思ったら、』
『?』
『イ・ソンホと話してんだよ。それだけなら良いんだけど、さっきまで俺、そいつと居たんだよ?俺より先につくなんて有り得ないんだよ。だって、俺がアイツん家の玄関閉めて、先にここへ向かったんだから。』
『ありゃ、そりゃおったまげだなぁ(笑)』
『サンウ、笑い事じゃないんだ。マジで、ガチで、怖い。』
『ユチョン、昔みたいなアレか?あのー、』
『だからマジだって!……まぁ、サンウとは電話でしか話してないし、さっき一緒に居たわけじゃないから、この気持ちは分かんないんだろうけど、本気でゾッとするんだよ。』
『マジで瞬間移動とかしてんじゃないの?(笑)』
『あーもう。話にならない。笑うなって言ってんのに。』
『わーかった。真剣に聞くから、そんな怒んなって。』
『とりあえず、母さんを連れて来る。母さんに何されるか分かんないからさ。』
『うん。それがいいと思う。』
『なら、またかける。』
『はーい。』
電話を切って、携帯電話をポケットに入れて、さぁレッツゴー。
…ストップ。
先にユファンに電話かけないと、あいつ一人じゃ心配すぎて、母さんすら助けられそうにない。
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