第十章

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俺はバスを使い、明洞の市場まで行くとすぐに母さんを見つけた。だれかと話しているけど、ここからじゃ、遠くて見えない。 あ、もしかしてさっき言ってたおじさんかな? 「かあさー…」 …………おい、うそだろ? 話している相手は、さっき会っていたイ・ソンホ。 今さっきまで、俺と会っていたはずなのに、なんでだよ。 瞬間移動? いや、そんなこと有り得ない。俺もとうとう可笑しくなったか? とりあえず、俺はサンウに電話をかけた。 ―プルルルル プルルルル ... 『もしもし?ユチョン?』 サンウはすぐに電話をとった。 『なぁサンウ。おかしなことが起きてる。』 『なんだよ。』 『母さんが韓国に来たんだけど、昔お世話になったおじさんと話してるかと思ったら、』 『?』 『イ・ソンホと話してんだよ。それだけなら良いんだけど、さっきまで俺、そいつと居たんだよ?俺より先につくなんて有り得ないんだよ。だって、俺がアイツん家の玄関閉めて、先にここへ向かったんだから。』 『ありゃ、そりゃおったまげだなぁ(笑)』 『サンウ、笑い事じゃないんだ。マジで、ガチで、怖い。』 『ユチョン、昔みたいなアレか?あのー、』 『だからマジだって!……まぁ、サンウとは電話でしか話してないし、さっき一緒に居たわけじゃないから、この気持ちは分かんないんだろうけど、本気でゾッとするんだよ。』 『マジで瞬間移動とかしてんじゃないの?(笑)』 『あーもう。話にならない。笑うなって言ってんのに。』 『わーかった。真剣に聞くから、そんな怒んなって。』 『とりあえず、母さんを連れて来る。母さんに何されるか分かんないからさ。』 『うん。それがいいと思う。』 『なら、またかける。』 『はーい。』 電話を切って、携帯電話をポケットに入れて、さぁレッツゴー。 …ストップ。 先にユファンに電話かけないと、あいつ一人じゃ心配すぎて、母さんすら助けられそうにない。 _

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