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身長176センチ、体重65キロ。
日焼けした黒い肌と 、茶髪のつもりだがもはや金髪のアシメなヘアスタイルで、校内ではかなり目立っている。その外見のせいで、有害物質のように他生徒から避けられている。
夏は素肌にシャツをボタン全開で羽織るだけという、こっぱずかしい格好で堂々と歩いている。うわぁ何だあの男どんだけ見せてーんだよ 、とか思われがちだが、本人はそんなことは全く思っていない。暑いからという理由のみだから。
冬服にチェンジするともはや制服無視。あまりに寒い日にはもふもふの服をたっぷり着込み、だぶだぶのパーカーという大胆な格好。見た目がどうとかいっさい気にしない。防寒第一だから。いくら注意されても直さない。は? ボタンとめりゃクーラー入れんの? 制服着たら暖房入れんのかよ? 無理だろ? なら俺にも無理言うなよ、とか本気で思っているような奴で生活指導の教師も困り果てている。もともと光が当たれば茶色く見える程度の髪だったが、染めてもないのに教師や上級生からからさんざん文句をつけられたのが金髪にした原因。ああいちいちめんどくせーな、だったら何色だろうが同じだろうが。で、何故か幼なじみ二人もカラフル頭に。三人そろって受験時以外は色を戻していない。
極度の面倒くさがり。何をするにも一番最初に浮かぶ言葉で口癖でもある。朝目が覚めて起きるのが面倒、朝飯食うのも面倒、登校するのが面倒。授業とかマジめんどくせー! 恋愛すらめんどくせー精神が働く。
中学の時に何度か告白され好きでもない相手なので一度は断るが、その理由を聞かれた時にはもう答えるのも面倒になり、結局つきあっている。しかし好きじゃないので学校以外で会うのはもちろん一緒に帰るのも、あげくの果てには電話すら面倒になり破局。そのたびに相手に泣かれ罪悪感にさいなまれ、今では少しの期待もさせないように他人が見ればヒドイと思うぐらいの振り方をするようになった。少しでも自分に気があると感じる相手とは友達にもならない。次は本当に好きになった人じゃないとつきあわないと決めている。
自分の格好を棚に上げて、ギャルのように茶髪の巻き髪とか大嫌い。なのにノーマル制服で標準膝丈のスカートとか嫌い。しかしウエストを折り曲げて短くしているのは形が崩れるので嫌いという、実は莉緒自身が面倒な男。
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