森下愛姫(甘狼)

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身長156センチ、体重62キロ。 立派なぽっちゃり体型。髪はストレートロングの黒。リスを思わせるほど丸く大きな目の持ち主。色白で傷一つない肌はまさにマシュマロ。 小さな頃から太っていたせいで、様々なトラウマや心に傷を抱えている。 ピーク時には70キロを越えていた。ダイエットに何度も挑戦するがうまくいかない。思春期には、家族や友達の前では普通に食事をすませ、後でわざと吐き出すという行為を繰り返していた。体重は減ったがそのせいで体調を崩し、入院する事態にまで陥ってしまう。退院してからは、毎日少しずつではあるが、苦手な運動を基本とした健康的なダイエットを心がけるようになり、なかなか減りはしないが退院時の体重を維持している。 初恋が散ってからというもの、自分は恋愛どころか恋も許されないと思っていたせいで、仲良しの男子ができても一定の距離をおくようになる。愛姫の内面に惹かれる男がいても、まともな告白をしないせいで、からかわれているだけだと思われた。本人は晴哉からの告白が、最初で最後のものかもしれないと思っている。 多くのコンプレックスを抱えているが、人を惹き付ける魅力を持っていて、地元には友達がたくさんいる。晴哉同様に保護欲を刺激されるのか、親しい人物になればなるほど過保護になりがちだが、やはりどこか甘い。ドジで世間知らずのうえ、すぐに泣くという面倒極まりない愛姫を、最初は誰もがうんざりするが、努力家で優しい性格を知るうちに誰もが放っておけなくなる。 高校卒業後、短大を経て今の会社にまさかの採用。こんな会社で立派に働けるような人間になりたいと応募。半分諦めていたらまさかの内定通知にビックリ。入社してみたらパソコンすら扱えず、お茶くみだけがどんどん上達していき、簡単な仕事もミス連発で怒鳴られ続ける日々に泣く。が、このままでは部署全体に支障がでると判断した田中が基礎を徹底的に叩き込み、晴哉がそこそこ使えるようになるまで、付きっきりで成長させた。おかげで首はつながり、二人には感謝してもしきれないほど。 今でも断トツで失敗が多い為によく怒鳴られるが、一生懸命やった結果のことなので本人は気づいていないが、実は本気で怒られることはない。
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