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両手で抱き上げて両親を見上げた少女が花のように笑う。
「ノワールって言うの!」
父と母は優しい笑顔で応え、フワリと頭を撫でた。
「すごいじゃないか、シャル。まだ5歳なのに召還術が使えるなんて」
「よっぽど本が好きなのね」
「うん!」
ギュッと抱きしめられたノワールが苦しそうに鳴くと慌てて腕を緩める。……落ち着いたところで、少女はまた両親を見上げた。
「……お父さんお母さん、私ね、2人みたいな召還士になりたい」
真っ直ぐな蒼い眼は、2人の偉大な召還士を見ていた。
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