フィット

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僕の彼女はフィットフェチだ。 なんでもかんでもピチッとフィットさせる人だ。 常にピチピチのタートルネックを着ていて、僕にも要求する。 僕はどちらかというとそういうタイプの方じゃないのだが、要求を飲んであげている。 美人な彼女に、僕は首ったけだったのだ。 そんな彼女の朝は、小さいぎりぎりのベッドから起きるところから始まる。 型通りに目玉焼きを焼いて、二人で食べる。 彼女はぴっちりとした服に着替え、先に仕事に行く。 彼女曰く、こすれあった音と、カチッとあった時の音がたまらないらしい。 そして夜も二人でご飯を食べるのだが、その様子がなんだかいつもと違った。 二人で食べるのは同じだし、出て来る料理もおいしいのは同じだ。 ただ、量が多いのだ。 もちろん僕は彼女の為に残さない。多少無理してでも食べきっていた。 そんな日がずっと続いていた。 ある日の夜も、大量の晩ご飯を平らげていた。 体重もみるみる増えて、昔の面影もうっすらとしていったのだが、彼女はそんな僕を益々好いてくれたので、僕は気にしていなかった。 食べ終わろうとしても盛られる料理。 僕は少し尋常じゃないことに気付いた。 そして恐るべきことに気付いてしまったのだ。
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