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空に雲一つない晴れたある日、
ここ壬生浪士組屯所での一室
「?
何でしょうか。」
総司と千夏は非番なので部屋にて寛いでいた。
千夏は刀の手入れをして総司は畳にだらしなく寝転がり、千夏の動作を見ながらふと感じた疑問を千夏にぶつける。
「忍びは刀を背負わないのですか?
確か最初に合った時も私たちと同じ横に携えていましたよね。
私の想像では背負ってる感じなんですけど…」
器用に寝転がりながら自らの腰を指差しながら話す総司。
「あぁ…基本私たちは武士と同じよう横に下げますが潜入する時等は背負いますよ。
言ってしまえば普段の時に背負うと逆に邪魔ですから。潜入の時は動きやすいし盾にも出来ますからね。」
千夏は手入れが終わった様で持っていた刀を鞘に収める。
「…へー」
総司は既に興味が失せていたのか千夏に背を向けている。
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