プロローグ

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気が付いたら俺は黒い世界にぽつりとただ立っていた。 さっきまで居たはずの仲間や先生、あったはずの机は何処にもない。 静寂一色に染まった世界に俺はただ立っていた。 光は雲に隠されて、湿気が酷く、じめじめした世界。 足元には光を浴びれない萎れた草。 木は水分を吸いすぎてお互いにお辞儀をしている。 気が付いたら俺は黒い世界にただぽつりと立っていた。 ただ一つ理解出来るのは、 この世界が俺の生きてきた世界では無いと言う事実だけだ。
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